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Tくんのこと

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Tくんのこと
イニシャル、学年、性別などを変更しています。

こんにちは、すらら塾の秦(はた)です。
今日はTくんの紹介をします。Tくんは現在中学1年生の男の子です。
最初の個別説明会のときの、じっとしていられず最後の方は立ち上がって歩き出していたというのが印象的でした。

お母さんからも発達障がいのお話があり、体験期間中の様子からLD(学習障がい)が少しあり、ADHD(注意欠如・多動性障がい)の傾向が強いことが分かりました。
体験授業では、1時間席に座っているのがやっとという状態で、中学でも教科によっては支援学級に在籍していました。

入塾後は、中学生は時間無制限授業なのですが、まずは無理なく1時間~1時間半でスタートしました。
説明会の時の様子を私たちもお母さんも少し心配していましたが、時間の壁はなんなくクリアすることができました。
理由を分析してみると、「環境」という要因が大きいように思います。
全ての子どもたちに共通することですが、より良い「環境」を与えるということは本当に重要なことだと思います。
他人からの言葉よりも環境の持つパワーの方がずっと大きいからです。
当塾の場合、1対1の個別指導ではないため、基本的に教室はしーんと静かです。その中で他の子たちが黙々と頑張っていれば、「ここはこういう場所なんだ。」と認識し、自然と学習に集中することができます。
Tくんも徐々に塾に慣れていき最近では2時間~2時間半くらい頑張ることができるようになっています。


学習の内容のことですが、誰にとっても「興味のないこと」「難しいこと」に取り組む・継続するということはとても苦痛なことです。
ADHDの傾向がある子どもたちにとってはさらにそれが耐え難いものなようです。
Tくんも最初はすららのレクチャー(授業)をきちんと受けなかったり、ドリルで問題や解説をよく読まずに進めてしまったりという場面が見られました。
そんな時いつもする話があります。
「もちろん、勉強は楽しい方がよい。すららはテキストでの勉強などに比べると、取り掛かりやすく勉強自体の楽しさもあると思う。でも、勉強自体の楽しさだけではすぐに限界がきてしまう。では、どうしたら勉強が楽しくなるか?答えは、『できる』、『分かる』の楽しさを知ること。ゲームをクリアする感覚で勉強もクリアできれば楽しいもの。クリアするためには最初が肝心。最初、頑張って難しいことを乗り越えたら先に進めるよ。」と励ましています。
基本的にはすららで頑張る姿を見守り、必要に応じて手助けしながらできることを増やしていきます。
最初は手助けが多く必要な子もいますが、できる・分かるの楽しさを知った子はだんだんと忍耐力がつき、頑張ることができるようになっていきます。
間違えた問題の解説を読まずにどんどん次に進んでいたTくんですが、最近では解説を読むことが当たり前になってきており、多少難しくても諦めることなく立ち向かうことができるようになってきています。

通常学級への復帰を目指して、山あり谷ありですが、毎日頑張っています。

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